この建物の最大の特徴となるのは階間エアコンを利用した全館空調システムです。
新住協代表理事の鎌田先生が考案された、2階床下をチャンバーとするエアコン冷暖房の方法です。
※しっかりとした高断熱・高気密住宅で機能するやりかたです。
1階
エアコンは図の中央、キッチン流しの上部天井内、熱交換気は右上洗面脱衣室の壁に設置。どちらも天井内に吹き出す。
入居して2か月程度なので、このシステムは試運転のような状態ですが、現時点で気が付いた点です。
● 階間エアコンの温度センサーの位置に注意
● 屋外の気温を把握することが大事
下のグラフは、屋外:10℃、屋内:23℃の時に暖房を止めて熱交換気を続けた場合、換気扇から吹き出される空気の温度の変化を示したものです。
条件を変えて、室内の温度をエアコンで23℃に保ち屋外の気温が徐々に下がったときに、換気扇から吹き出される空気の温度がどのように変化するかを示したものです。
2ヶ月近くこの家で生活してみて、快適に過ごすことができる屋内環境は、気温が25℃~26℃、湿度が45%~55%くらいではないかと感じています。これは家族全員がおおむね共有している感覚です。
1年中快適に過ごすためには、その大半を窓を閉め切って過ごさなくてはならないので、効率よく冷暖房を行う必要があります。
・・・冬・・・
・・・夏・・・
サーモグラフィカメラを持って家の中を歩くと、いたるところに発熱源があることに気付きます。
ハニカムサーモスクリーンの写真は、スクリーンの上部も上げ下げすることができるツーウェイタイプという仕様のものです。正面からの視線や夏の日射を遮りつつ、外の眺めを取り入れることができます。